AutoCADの導入価格はいくら? レンタルがおすすめ!

AutoCADの導入価格はいくら? レンタルがおすすめ!

AutoCADの導入を検討しているけれど、料金体系が複雑でわかりにくいと感じる方も多いでしょう。AutoCADは建築や機械設計のプロが愛用する2D/3DCADソフトですが、価格は決して安くはありません。
本記事では、AutoCADの価格について通常版とPlus版の料金プランの違いなど費用に関するあらゆる疑問を解説します。AutoCADの料金体系を理解すれば、自社の条件に合ったプランをスムーズに導入できます。AutoCADの活用で、自社の生産性の向上を図りましょう。

AutoCADとは? 機能・できることも紹介

AutoCADは建築設計、エンジニアリング、建設・施工などの分野のプロが利用する2D/3DCADソフトウェアです。AutoCADを使うことで、以下の設計・作図作業を効率的に行えます。

  • 精度の高い2D図面や3Dモデルを設計し、詳細な注釈を追加可能
  • AutodeskAIを活用し、ブロックの配置・変換、マークアップ作業の自動化。図面履歴からのインサイトも取得でき、作図・設計の効率が向上
  • Webブラウザやモバイル端末から2D・3DのCAD図面を確認・共有でき、場所を選ばずに迅速な共同作業が可能

上記のように、AutoCADは設計プロセス全体の効率化とチーム連携を強化するソリューションとして多くのプロに選ばれています。

AutoCADには通常版とPlus版の2種類がある

AutoCADには通常版とPlus版の2つの種類があり、各バージョンの特徴をまとめると以下のとおりです。

  • 通常版:2D/3Dの作図と設計に特化しており、基本的な2D作図、ドキュメント作成、3Dモデリング、ビジュアライゼーションといった中核機能を網羅
  • Plus版:通常版の機能に加え、AutodeskAI機能や自動化機能、そして特定の業種に特化した7つのツールセットが含まれている高機能なバージョン

Plus版であれば、「建築設計に特化したオブジェクトや自動化機能を使いたい」など、より専門的なニーズに対応できるようになります。そのため、各分野における設計作業をさらに効率的かつ高精度に進められます。

AutoCAD・AutoCADPlusの価格(2025年現在)

AutoCADの通常版とPlus版の価格は、主に以下の3つのプランがあります。

  • 【AutoCAD通常版】
  • 年間プラン:74,800円
  • 月間プラン:9,900円
  • Flexプラン:43,450円/100トークン
  • 【AutoCADPlus版】
  • 年間プラン:240,900円
  • 月間プラン:29,700円
  • Flexプラン:43,450円/100トークン

FlexプランはAutoCADが24時間ごとに7トークンを消費する従量課金制で、必要なときだけ利用したい方に適しています。サブスクリプションの契約期間は1ヵ月、1年間、または3年間から選択が可能です。長期契約ほど月額換算で費用を抑えられる傾向にあるため、自身のプロジェクト期間や利用計画に合わせて最適な期間を選びましょう。

AutoCADの価格が高い理由

ここでは、「AutoCADの価格がなぜ高いのか」を3つの側面からわかりやすく解説します。

①サブスクリプションモデルで継続的な費用がかかる

AutoCADの価格を考える上で、まず理解しておきたいのがサブスクリプションモデルである点です。サブスクリプションとはソフトウェアを購入するのではなく、月額または年額で利用料金を支払う方式です。
サブスクリプションは導入時の初期費用を抑えられる一方で、利用し続ける限り継続的に費用が発生します。そのため、長期的に使用すると永久ライセンス型よりも高いと感じる一因になっています。

②2D作図から3Dモデリングまで対応するなど多機能である

AutoCADの価格が高い理由は、圧倒的な機能の豊富さにもあります。AutoCADは単なる2Dの図面作成ソフトではなく、複雑な3Dモデリングまでこなせる高機能なツールです。
AutoCADがあれば、建築・土木・機械設計といった幅広い分野で設計からシミュレーションなどあらゆる業務を完結させられます。具体的には、以下のような高度な機能を搭載しています。

  • 高精度の2D作図機能:寸法や幾何公差を正確に記入し、精密な図面を作成できる
  • 直感的な3Dモデリング機能:ソリッド、サーフェス、メッシュモデリングを駆使してリアルな3Dモデルを構築できる
  • レンダリング機能:作成した3Dモデルに光や質感を設定し、写真のようなリアルな画像を作成できる
  • カスタマイズ性:AutoLISPやAPIを用いて、定型作業を自動化するなど独自の機能開発が可能

もし、上位の機能を個別のソフトウェアでそろえようとすれば、AutoCADの価格を上回るコストがかかります。そのため、AutoCADは価格に見合うだけの価値があるといえます。

③専門分野に特化したツールセットが同梱されている

AutoCADPlus版には基本機能に加えて7つの専門分野に特化したツールセットが含まれている点も、価格が高い理由です。特定の業界の設計ニーズに合わせて最適化されており、具体的には以下のようなツールセットが利用できます。

  • Architectureツールセット:建築設計に特化したツールで、壁・ドア・窓などのオブジェクトを効率的に作成できる
  • Mechanicalツールセット:機械設計向けで、70万点以上の標準部品ライブラリを利用できる
  • Electricalツールセット:電気制御設計用で回路図の作成やレポート生成を自動化できる
  • MEPツールセット:設備設計(機械、電気、配管)向けで空調や配管の作図を効率化できる
  • Plant3Dツールセット:プラント設計用で配管仕様書に基づいた3Dモデルを作成できる。
  • Map3Dツールセット:GISおよびマッピング用で地理空間データを活用した計画・管理が可能
  • RasterDesignツールセット:ラスター・ベクター変換ツールであり、スキャンした図面などをCADデータに変換できる

AutoCADには複数の専用ツールが含まれているため、個別に購入になると高額になる機能もまとめて利用できます。そのため、さまざまな分野のプロジェクトに対応でき柔軟性とコスパを実現しています。

AutoCADの利用には対応する高性能PCの導入・維持コストもかかる

AutoCADの導入を検討する際、快適に動作させるための高性能PCの導入・維持コストも見逃せないポイントです。AutoCADの3Dモデリングやレンダリングなどの高度な機能は、PCに大きな負荷をかけます。一般的な事務作業で使うPCではスペックが不足し、頻繁にフリーズなどのトラブルで作業効率を低下する可能性があります。

AutoCADの推奨動作環境を満たすPCを購入しようとすると、安くても20万円前後はかかります。さらに、PCは消耗品であり、数年に一度は買い替えが必要で日々のメンテナンス費用も考慮に入れなければなりません。AutoCADを導入するには利用料金だけでなく、高性能PCの導入・維持にかかるコストも考慮して予算を組む必要があります。

AutoCADの導入を成功させるためのステップ

ここからは、AutoCADの導入を検討する際に後悔しないための具体的なステップを3つ紹介します。

まずは30日間の返金保証で機能を試す

AutoCADを導入する際は、返金保証を活用しましょう。公式サイトでは、AutoCADはサブスクリプションの申し込みから最大30日間は無料でキャンセルが可能です。実際に自社の業務で使ってみれば、「操作性や機能が本当に価格に見合うものなのか」を肌で感じられます。
特に、前述した専門分野別のツールセットが自社の業務効率をどれだけ向上させてくれるのかを具体的に検証できます。まずは返金保証を活用し、「AutoCADが自社にとって本当に必要な投資であるか」を見極めてください。

自社に必要なライセンス数を決定する

AutoCADの有効性を確認できたら、次に自社に最適なライセンス数を選択します。AutoCADは1ユーザーあたりで料金がかかる仕組みであり、利用ユーザーが増える分だけ利用料金も上がる仕組みです。
例えば、「設計担当者3人のうち、常時AutoCADを使うのは1人だけで、残りの2人は確認作業でたまに使う程度」などのケースもあるでしょう。上記のような利用実態に合わせて、本当に必要なライセンス数を見極めれば、無駄なコストを削減できます。

購入・レンタルなどPCの準備方法を検討する

最後に、AutoCADを快適に動かすための高性能PCをどう準備するかを検討しましょう。ソフトウェアの価格だけでなく、PCの準備方法もトータルコストに大きく影響します。PCの準備方法は、主に購入とレンタルの2つです。
購入する場合は、自社の資産として長期的に利用できるため、総コストを抑えられる可能性があります。
一方で、高額な初期費用がかかることや、性能の陳腐化や廃棄コストなどを管理する必要がある点に注意が必要です。PCをレンタルする場合は、初期費用を抑えて最新スペックの機器を利用できるメリットがあります。
また、常に最新スペックのPCを利用でき、メンテナンスや故障時のサポートもサービスに含まれる点もメリットです。自社の財務状況や運用方針に合わせて、最適な準備方法を選択してください。

AutoCADの導入には法人向けPCレンタルの選択肢もある

AutoCADの導入にはソフトウェアの価格に加えて高性能なPCの準備が必要であり、初期投資は決して小さくありません。「導入したいが、一度に大きなコストはかけられない……」と悩む企業担当者も多いでしょう。
このような場合に有効な選択肢が、法人向けのPCレンタルサービスです。PCを購入するのではなく必要な期間だけレンタルすれば、初期費用を大幅に抑えつつAutoCADの利用環境を迅速に整えられます。さらに、月々のレンタル費用は経費として計上できるため、会計処理がしやすい点もメリットです。

法人向けPCレンタルはテクノレントがおすすめ

数あるPCレンタル会社の中でも、特にCAD利用を検討している法人におすすめなのがテクノレントです。テクノレントでは一般的な事務用PCだけでなく、CADや解析などの高いスペックが要求される業務に対応したPCも用意しています。
AutoCADの推奨動作環境をクリアした高性能なPCを、豊富なラインナップの中から選べます。
また、専門の技術員によるサポート体制も充実しているため、万が一のトラブルの際にも安心です。PCの選定から導入、運用まで、AutoCADの利用に関わるすべてをトータルで相談できるパートナーとして、企業をサポートします。

テクノレントではソフトウェア「AutoCADLT2020」のレンタルにも対応

テクノレントの強みの1つが、2D製図ソフトウェアである「AutoCAD LT2020」のレンタルに対応している点です。AutoCAD LT2020は革新的なアイデアを思い描いたとおりにデザインに落とし込み、2Dだけでなく3Dデザインも作成できるソフトウェアです。
AutoCAD LT2020のレンタル価格ですが、テクノレントでは、1ヵ月あたり7,000円(税別)で利用できます。そのため、AutoCADの導入コストを大幅に抑えたいと考えている企業にとって、非常に魅力的な価格設定といえるでしょう。

利用用途に応じて多数のプランを用意しているため、まずは問い合わせページから気軽にお問い合わせください。

AutoCADをスムーズに導入して生産性向上を図ろう

AutoCADは、高機能な2D/3D設計が可能な業界最高クラスのCADソフトウェアです。価格体系は月額・年額で支払うサブスクリプション制で、通常版とPlus版から選べます。AutoCADを利用する際は利用料金だけでなく、快適に動作させるための高性能PCの導入・維持コストも考慮に入れる必要があります。
高性能PC導入にかかる初期費用を抑えるためには、テクノレントのような法人向けPCレンタルサービスを活用するのも賢い選択です。AutoCADの導入で後悔しないためには、まず30日間の無料体験版で機能と価値をしっかり見極めましょう。AutoCADをスムーズに導入し、自社の生産性向上を図ってください。