近年は働き方が多様化し、リモートワークを導入する企業が増えました。リモートワーク(テレワーク)にはパソコンが必要ですが、個人のパソコンを使用するとセキュリティリスクが増えるため、多くの会社ではパソコンを貸与しています。
オフィスのデスクで使うパソコンとは異なり、リモートワーク用のパソコンは持ち運びする可能性があります。Web会議に使用する機会も多いため、持ち運びのしやすさや作業に十分なスペックを備えたパソコンを選びましょう。
本記事では、リモートワークにおすすめのパソコンの選び方や、必要なスペック、周辺機器などを解説します。リモートワーク用のパソコンをご検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
リモートワーク用のパソコン選びのポイント
リモートワークでは、自宅のほか、コワーキングスペースや外出先、移動中にも仕事することがあります。リモートワークに適したパソコンを選ぶ際は、次のポイントを押さえましょう。
サイズ
自宅以外の場所で仕事をすることが多い場合は、持ち運びしやすいサイズを重視して選びましょう。一般的なビジネスバッグであれば、A4サイズが目安です。13〜14インチのパソコンであればビジネスバッグに納まるため、持ち運びする機会が多い人も使いやすいでしょう。画面の見やすさを重視するなら、14インチがオススメです。
また、持ち運びが苦にならないように重量も重視しましょう。重さが気になる場合は、軽量な13インチのパソコンが適しています。機種によっては1キロを切るものもあります。
バッテリー駆動時間
パソコンを外出先で使う場合、電源を使えない可能性もあるため、バッテリー駆動時間も重視したいポイントです。目安としてバッテリー駆動時間が10時間以上あれば、1日程度は充電せずに使用できるでしょう。
ただし、バッテリー駆動時間は使用環境によって異なります。カタログに記載されている数値より、バッテリーの駆動時間は短くなることがあるためため、余裕を持って選ぶようにしましょう。
リモートワークを行う場所が自宅やコワーキングスペースなど電源を使用できる場所であれば、バッテリー駆動時間はあまり気にしなくてもよいでしょう。
セキュリティ対策
社外でパソコンを使用すると情報漏えいやウイルス感染などさまざまなリスクがあります。安全に使用するには、不正アクセスやデータ漏洩を防ぐためのセキュリティ機能を重視しましょう。パソコンのセキュリティ対策には、主に次のものがあります。
- 生体認証によるログイン
- ストレージの暗号化
- のぞき見防止機能
指紋や顔など生体認証によるログインに対応しているパソコンは、登録した本人のデータと一致しなければログインできません。万が一、パソコンの盗難に遭っても簡単にはログインできないため、機密性の高い情報を守れます。パソコンのストレージに保存されたデータを暗号化する機能は、データを呼び出すコードがなければアクセスできないため、重要な情報を保護できます。また、カフェやコワーキングスペースなど、不特定多数の人がいる場所でパソコンを使う場合、のぞき見防止機能を備えていると、周りの人から画面をのぞかれるリスクを減らせて安心です。
Webカメラ搭載
リモートワークでは、ZoomやMicrosoft Teamsなどを利用したWeb会議の機会が増えます。Web会議に必要なカメラやマイクを搭載したパソコンを選べば別途準備しなくて良いため、コスト削減や利便性の向上に寄与します。最近のパソコンはWebカメラを標準搭載した機種が多くなりましたが、念のため導入時には確認しておきましょう。
リモートワーク用のパソコンに必要なスペック
リモートワーク用のパソコンは、快適に作業できるスペックを選びましょう。作業内容によって必要なスペックは異なります。スペックが高いパソコンは価格も高いため、作業内容に見合ったスペックを選ぶことが大切です。
CPU
CPUはパソコンの処理能力を表すパーツです。CPUのスペックが不足すると動作が重くなるため、作業内容に応じたスペックを選びましょう。文書作成がメインの事務作業が中心であれば、さほどCPUにこだわる必要はないため、Intel Core i3(もしくはAMD Ryzen3)程度でよいでしょう。動画編集などを行う場合は、Intel Core i5以上が適しています。
ただし、事務作業であってもWeb会議を行う予定がある場合はIntel Core i5以上がよいでしょう。
メモリ
メモリはデータを一時的に保存する容量の大きさを表します。容量が大きいほど多くの情報を処理できます。複数のファイルやソフトウェアを同時に開いて作業する場合は、メモリの容量が大きいほどスムーズです。
事務作業が中心であれば4GBでも問題ありませんが、快適に操作するためには8GBがおすすめです。動画編集などを行う場合は、16GB以上を選びましょう。
ストレージ
ストレージはパソコンのデータを保存する場所のことで「SSD」と「HDD」の2種類があります。SSDは読み込みや書き出し速度がHDDに比べて速く、衝撃に強いことが特徴です。HDDは容量が大きく、価格が安いことが特徴です。リモートワーク用のパソコンは、作業効率を考えてSSDを選ぶことをおすすめします。
ストレージの容量は256GBあれば十分ですが、画像や動画など大容量のファイルを扱う場合は512GB以上を選ぶとよいでしょう。
リモートワークで用意しておきたい周辺機器
リモートワーク用のパソコンを導入する際は、周辺機器も準備しておきましょう。リモートワークのために用意しておきたい周辺機器を3つご紹介します。
外付けモニター
外付けモニターがあると2画面で作業できるため、リモートワークの作業を効率化できて生産性が向上します。モニターを持ち運びしたい方は、小型で軽量のモバイルモニターがよいでしょう。持ち運びしやすいうえに省スペースで作業できます。
一方、自宅での仕事が多い方は、見やすさを重視して据え置き型の大画面モニターを選ぶのもよいでしょう。
モバイルWi-Fiルーター
リモートワークにはWi-Fi環境が必要です。カフェや飲食店などにはフリーWi-Fiが設置されていることも多いですが、セキュリティリスクがあるため、利用は避けた方がよいでしょう。自宅以外の場所でも仕事をする場合は、持ち運びできるモバイルWi-Fiルーターを用意しておくと、どこにいても仕事ができます。
Wi-Fiにはセキュリティ規格があり、セキュリティ強度が低いものを使用すると情報漏えいやマルウェア感染などの被害に遭う恐れがあるため、セキュリティ強度が高いものを選びましょう。最新のセキュリティ規格はWPA3でセキュリティが強化されています。
セキュリティ対策ソフト
リモートワーク用のパソコンには、必ずセキュリティ対策ソフトをインストールしておきましょう。セキュリティ対策ソフトは、ウイルスやマルウェアなどからパソコンを守るために必要です。
Windowsには基本的なセキュリティ機能を備えた「Windows Defender」が標準搭載されていますが、これだけでは万全なセキュリティ対策とはいえません。あらゆる危険からパソコンを守るためには、セキュリティ対策ソフトをインストールした方がよいでしょう。インストール後は常に最新の状態に保ち、定期的にスキャンしておく必要があります。
検討したいレンタルパソコン
リモートワーク用のパソコンを導入する際、購入すると一度に高額な費用がかかります。そこでおすすめなのが、レンタルパソコンです。レンタルパソコンであれば、毎月の使用料のみで利用できるため、高額な初期費用がかからず、月々の経費を平準化できます。
テクノレントでは、法人用のパソコンや液晶モニターなどをレンタルしております。レンタル期間は短期から長期まで可能であるため、必要な台数を必要な期間レンタルできてムダがありません。有償ですが、ウイルス対策ソフトをインストールした状態での納品も可能です。
万が一、パソコンが故障した際は、同等スペックの代替機に交換するサポートが標準でついています。平日12時までにご連絡いただくと、原則翌営業日の発送が可能です。
リモートワーク用のパソコン導入をレンタルでご検討中の方は、テクノレントにお気軽にご相談ください。