SIMフリーPCとは?メリット・デメリット、レンタルの可否などまとめて解説

SIMフリーPCとは?メリット・デメリット、レンタルの可否などまとめて解説

外出先でパソコンを使いたいとき、インターネットに接続できなくて困った経験はありませんか? パソコンを外出先で使う機会が多い方には、SIMフリーPCがおすすめです。
SIMフリーPCには、スマートフォンのようにSIMカードを挿入する差込口があるため、いつでもどこでもネット回線につなげます。

本記事では、SIMフリーPCの概要やメリット・デメリット、SIMフリーPCを選ぶときのポイントをご紹介します。外出先でパソコンを使う機会が多い方は、ぜひ参考にしてください。

SIMフリーPCとは

SIMフリーPCとは、SIMカード用スロットを搭載したノートパソコンのことです。SIMカードを挿入すれば、Wi-Fiやモバイルルーターがなくても、パソコン本体だけでデータ通信できます。スマートフォンと同じLTE回線を使用してインターネットに接続できるため、「LTE対応PC」とも呼ばれています。

SIMフリーPCのほとんどはSIMカードが付属していないため、通信事業者と契約してSIMカードを用意する必要があります。3大キャリアだけでなく、格安SIMも利用可能です。

SIMフリーPCのメリット

SIMフリーPCのメリットは次の通りです。

外出先でも手軽にインターネットに接続できる

SIMフリーPCは、外出先などWi-Fi環境がない場所でも、SIMを差し込んでいればその場でインターネットに接続が可能です。メールの送受信やクラウドに保存されたデータの修正など、緊急時の作業にも迅速に対応できます。

セキュリティ面で安心

街中にはカフェやファーストフード店など、フリーWi-Fiスポットが多数あります。しかし、悪意のあるハッカーが設置した偽のWi-Fiスポットも存在するため、接続したパソコンからIDやパスワードなどの情報を抜き取られる危険性があります。

SIMフリーPCは、セキュリティの高いLTE通信を利用するため、外出先でも安全にインターネットに接続できます。

モバイルルーターを持ち歩く必要がない

SIMフリーPCはどこにいてもインターネットに接続できるため、モバイルルーターを持ち歩く必要がありません。モバイルルーターを常に持ち歩くとなると荷物がかさばってしまいますが、SIMフリーPCを選ぶことで荷物をコンパクトにできるでしょう。

モバイルルーターが不要になれば、IT資産の管理工数が削減されるメリットもあります。

スマホのテザリング機能を使わずにすむ

外出先でネットに接続するときは、モバイルルーターを利用せず、スマホのテザリング機能を使っている人もいることでしょう。テザリング機能は便利ですが、データ通信容量を使い切ると、通信制限がかかる場合もあります。また、スマホのバッテリー消費が早くなり、充電切れになる恐れもあります。

SIMフリーPCであれば、パソコンを立ち上げてすぐにインターネットに接続できるため、使用する度にテザリングする手間がかかりません。

SIMフリーPCを導入する際の注意点

SIMフリーPCを導入する際には、次の点に注意しましょう。

通常モデルより価格が高い

SIMフリーPCにはSIMスロットや関連するモジュールが追加されているため、通常のノートパソコンと比べて価格が高い傾向にあります。

対応機種が少ない

SIMフリーPCは選択できる機種の種類が少ないため、メーカーにこだわりがある場合は、希望に合うパソコンが見つからない懸念があります。

SIMフリーPCを選ぶときのポイント

SIMフリーPCを選ぶときは、次のポイントをチェックしましょう。

SIMカードの規格

SIMフリーPCに装着するSIMカードも規格確認が必要です。サイズが合わないと認識されません。SIMフリーPCと契約ネットワークのSIMカードサイズを確認し、適合しない場合は変更しましょう。また、サイズが合っていても読み取り不良を起こすことがありますので、通信会社の対応デバイス情報を確認するようにしましょう。

画面のサイズ

SIMフリーPCは、Wi-Fi環境がない場所でも簡単にネット接続できることが特徴なため、基本的にパソコンを持ち歩く方に選ばれています。SIMフリーPCを選ぶときは、仕事用のカバンなどに入れて持ち運びしやすいサイズを選びましょう。

目安としては、A4またはB5サイズ(ディスプレイが12〜15インチ)が適しています。また、重量が重いと持ち運びに苦労するため、1.5kg以下を目安にしましょう。

バッテリー容量

SIMフリーPCは、外出先で充電切れにならないようにバッテリー容量を確認しておきましょう。バッテリーは、一度の充電時間で長時間稼働できれば安心です。少なくとも8時間稼働を目安にして選ぶと、外出先でバッテリー切れを起こしにくいでしょう。

堅牢(けんろう)性

持ち運びが多いSIMフリーパソコンは、ぶつけたり落としたりなどの衝撃が加わるリスクがあるため、堅牢性が重要です。堅牢性の高いと、故障のリスクを下げることができるため、修理費用のコスト削減などにもつながります。堅牢性の高さは「MIL規格」という品質基準で定められているので、PCを選ぶ際の参考にしてみてはいかがでしょうか。

性能

作業効率を上げるために、性能を確認して選ぶことも重要です。CPU(中央処理装置)はパソコンの処理能力に関係するパーツです。CPUの性能が高ければパソコンの価格も高くなるため、業務の用途に応じたCPUを選びましょう。また、メモリの容量が大きいと処理速度が上がり、快適に動作します。基本的な操作のみであれば8GBでも問題ありませんが、複数のソフトを同時に起動する場合などは16GB以上がよいでしょう。

SIMフリーPCはレンタルも可能

法人がパソコンを導入する主な方法には「購入」「リース」「レンタル」の3つがあります。それぞれメリットがあるため、用途に合わせて選ぶことが大切です。

レンタルは利用期間を短期から長期まで選べるため、用途に合わせてムダなく利用できることが特徴です。たとえば、出張時や展示会などのイベントで、短期間だけSIMフリーPCを使いたい場合など、必要な期間だけ利用できてお得です。

法人向けパソコンのレンタルを行うテクノレントでは、SIMフリーPCも取り扱っています。1kgを切る軽量モデルや、大きくて見やすい14.0型高解像度QHD液晶を搭載したモデル、軽くてコンパクトな2-in-1ノートPCなど、さまざまなタイプを取りそろえています。

テクノレントでは最短即日発送が可能で、国内主要都市であれば翌日に納品可能です。出張やイベントなどでSIMフリーPCが急に必要になったときや、長期レンタルをご検討中の方は、テクノレントまでお気軽にお問合せください。