レンタルパソコンを利用する際、セキュリティ対策が気になる方も多いのではないでしょうか。Windows 10/11にはセキュリティ対策が標準装備されていますが、それだけで十分なのか気になる方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、セキュリティ対策の重要性やレンタルパソコンのウイルス対策、対策時のポイントなどを解説します。
パソコンのセキュリティ対策の重要性
パソコンのセキュリティ対策が重要な理由としては、次の2点が挙げられます。
情報漏洩を防ぐため
情報を正しく管理し、漏えいを防ぐことは企業の責任です。セキュリティ対策していない場合、コンピューターがウイルスに感染するリスクがあります。もし、感染した場合、機密情報が漏洩する恐れがあります。
万が一、顧客情報が漏えいして悪用されれば、重大な問題に発展しかねません。企業としての社会的な信用が失われ、場合によっては損害賠償を負うことになるため、万全のセキュリティ対策が必要です。
ウイルス対策ソフトをインストールしておけば、ウイルスに感染したファイルやメールを見つけ出して削除したり、不審なサイトにアクセスしようとしたときに警告を表示したりするため、危険な状況を回避できるでしょう。
業務を継続するため
セキュリティ対策をせずマルウェアなどに感染した場合、プログラムやデータが消失したり、社内のシステムが停止したりする恐れがあります。復旧するまで業務が停止すると、顧客の離脱を招いてしまうでしょう。
業務の安定した継続のためにも、ウイルス対策ソフトを常に最新の状態に保つことを心がけましょう。
レンタルパソコンにウイルス対策ソフトは入っている?
レンタルパソコンは基本的にウイルス対策ソフトがインストールされていないことが多く、希望する場合は有償オプションとなります。
Windows 10/11にはWindowsセキュリティが標準搭載
Windows 10/11には、Windowsセキュリティが標準搭載されています。Windowsセキュリティには、主に次の機能が搭載されています。
ウイルスと脅威の防止
デバイス上の脅威を把握するために定期的にスキャンを行い、それらの脅威からデバイスを保護します。デバイスをすぐに調べて最近の脅威を検出する「クイックスキャン」や、インターネットに接続せずにスキャンして脅威を検出する「オフラインスキャン」など、必要に応じて複数のスキャンを実行できます。
アカウントの保護
パスワードの管理やデバイスロック、Windows Helloなどの機能を設定することが可能です。Windows Helloは、顔認証や指紋認証といった生体認証を利用できるため、より強固なセキュリティを実現できます。
デバイスロックでは、キー操作によるロックのほか、BluetoothペアリングしたデバイスがPCから離れると、自動的にPCにロックがかかる「動的ロック」という機能も利用できます。
ファイアウォールとネットワーク保護
ファイアウォールとは、不正アクセスやウイルスなどの脅威から内部ネットワークを守るシステムです。Windowsセキュリティでは、ファイアウォールの設定を管理し、ネットワークとインターネット接続の状態を監視します。
ファイアウォールは「ドメインネットワーク」「プライベートネットワーク」「パブリックネットワーク」に分けてそれぞれ設定でき、受信・送信規則や接続セキュリティ規則の詳細設定などが可能です。
アプリとブラウザーの制御
危険性のあるアプリやWebサイト、ファイルのダウンロードからデバイスを保護できる「Microsoft Defender SmartScreen」の設定できます。これにより、OSのバグやソフトウェアの不具合などの脆弱性を利用した「エクプロイト攻撃」から保護できる「Exploit Protection」が提供され、デバイスの保護設定をカスタマイズできるようになります。
デバイスのセキュリティ
悪意のあるソフトウェアによる攻撃からデバイスを保護する設定を行います。「コア分離」「メモリ整合性」「セキュリティプロセッサ」の設定が可能です。
デバイスのパフォーマンスと正常性
デバイスのパフォーマンスの正常性をレポートで確認できます。確認できる項目は「ストレージの容量」「バッテリー駆動時間」「アプリとソフトウェア」「Windowsタイムサービス」の4つです。
ファミリーオプション
主に子どもの利用においてアクセス制限できます。利用時間の制限、Microsoft Storeでの購入制限などが可能です。
Microsoft 365のセキュリティ対策
Microsoft 365とは、Microsoftのさまざまなアプリケーションやサービスをクラウドで利用できるサブスクリプションのサービスです。Microsoft 365ユーザーが使えるセキュリティアプリ「Microsoft Defender」は個人向けです。法人向けはプランによってセキュリティ対策の内容が異なります。
パソコンのセキュリティ対策に有償ソフトは必要?
Windows 10/11に標準搭載されているWindowsセキュリティは、基本的なセキュリティ対策として十分な機能を備えており、OSのバージョンアップに伴って、機能も強化されています。
しかしながら、個人利用の範囲であれば問題ないかもしれませんが、法人であれば機密情報や個人情報も取り扱うため、Windowsセキュリティ以上の万全なセキュリティ対策が必要です。有償のセキュリティソフトには、Windowsセキュリティにはない機能が含まれています。
Windowsセキュリティと有償のセキュリティソフトの違い
Windowsセキュリティは基本的なセキュリティ対策に十分な機能を備え、第三者機関である「AV-TEST」からも高く評価されています。しかし、一般的なセキュリティソフトに搭載されている次の機能は搭載していません。
- パスワード管理機能
- Webトラッキング防止
- セキュアブラウザ
- Webカメラ保護
有償のセキュリティソフトは、広範囲のセキュリティ対策機能を提供しています。有償のソフトと比較すると、Windowsセキュリティの対策は限定的といえます。
また、セキュリティソフトの中には、トラブル時のサポートを行う製品もあります。サポートは有償オプションの場合も多いですが、手厚くサポートしてもらえるので、もしもの時に安心です。
テクノレントでは、ウイルス対策ソフト「ウイルスバスタービジネスセキュリティサービス」をインストールした状態で納品するオプションを用意しています。オプション料金は暦月換算となり、歴月400円(税別)~です。初月のみインストール料金として1台当たり2,000円が別途かかります。
セキュリティ対策のポイント
情報資産を守るには、ウイルス対策ソフト以外にもさまざまな対策が必要です。企業のセキュリティ対策で重要なポイントを解説します。
情報持ち出しのルールを決める
パソコンの紛失・盗難が原因で情報漏えいするケースもあります。情報資産の入ったパソコンなどを持ち出す際の社内ルールを決めて情報漏えいを防ぎましょう。万が一、紛失や盗難被害に遭った場合の対処法も決めておく必要があります。
パスワードの管理を徹底する
パスワードが流出するとセキュリティ対策が万全でも情報が流出するため、パスワードの管理を徹底しましょう。パスワードの管理は以下のようなポイントを意識しましょう。
- パスワードは長く複雑なものにする
- 同一のパスワードを使い回さない
- 定期的に変更する
- 人目につかないように管理する
OSやソフトウェアは常に最新の状態にする
アップデートにはセキュリティを維持する重要な内容が含まれているため、OSやソフトウェアは常に最新の状態に保ちましょう。
バックアップを小まめに実施する
サイバー攻撃されてもデータを守れるように、重要な情報は小まめにバックアップを取っておきましょう。
社内のセキュリティ意識を向上させる
社内で定期的に研修を行い、従業員のセキュリティ意識を向上させましょう。ソフトウエアのインストールや外部記憶媒体の接続は勝手に行わず、管理者の許可を取るようにします。
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一方、長期のレンタルはコストの月額化により平準化が可能です。賃貸借処理できるため、バランスシートへの計上は必要ありません。
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